昨晩の海外

昨晩の海外市場は、米3月卸売物価指数が、総合で前月比・前年比ともに予想を下回り、週間新規失業保険申請件数が、予想を上回ったこと、またNY株価3指数が堅調な上昇を示現したことで、リスクオフ相場の巻き戻しが優勢となった。ただ、米10年物国債利回りは、3.372%まで低下も下落は限定され、その後3.458%まで反発している。尚ゲオルギエバIMF専務理事が「経済が減速しているという事実は、FRBが政策を再調整しなければならないことを示唆」と述べているが、影響は見えていない。
 ドル円は、132.02まで下落後132.76まで反発、ユーロドルは、ウンシュ・ベルギー中銀総裁が「我々はまだ行動する必要がある」、ナーゲル独連銀総裁が「金融政策についてまだやることがある」、 カザークス・ラトビア中銀総裁が「インフレを抑えるには、金利をさらに引き上げる必要」とタカ派発言を続けたこともあって、1.1068まで上昇、ポンドドルも1.2538まで値を上げた。
 一方クロス円では、ユーロ円は146.89まで反発後146.08まで一時下落、ポンド円は166.86から165.41まで値を下げたが、その後は反発気味、オージー円は89.31から90.18まで上昇、NZD円が83.77まで値を上げ、カナダ円は98.73まで下落後99.58まで値を回復した。