昨晩の海外

昨晩の海外市場は、米物価指数の発表を控えて、ポジション調整の動きが優勢となった。国際通貨基金は、この日の「2023年の世界GDP見通しを1月時点の2.9%から2.8%に下方修正する」との見通しを発表したが、NY株価3指数への悪影響は限られた。ただ、イエレン財務長官が「米国のインフレは依然として高すぎるが、ここ半年で緩和した」、ウィリアムズNY連銀総裁が「FRBがあと1回利上げに動くのは理にかなう」、「インフレが低下してきたら利下げに動く必要も」、グールズビー・シカゴ連銀総裁が「FRBは過度に積極的な利上げには慎重であるべき」などとハト派的発言を述べたことが、ドルの上値を抑えた。
 ドル円は、米10年物国債利回りが、3.454%まで反発したことで、133.81まで上昇、ユーロドルは、ユーロ圏2月小売売上高が予想と変わらず影響は限られたが、1.0928まで反発、ポンドドルも1.2457まで一時買い戻された。
 一方クロス円は、まちまちの展開。ユーロ円が145.97、ポンド円は166.21、カナダ円が99.35まで反発も、オージー円は88.53まで下落後89.02、NZD円も82.54まで下落後82.87に反発を限定した。