昨晩の海外

昨晩の海外市場は、植田日銀総裁の就任会見を控えて、一時円買いが強まるも、記者会見で新総裁が「現行のYCC政策の継続が適当」と述べたことで円売り、NY連銀の、1年後のインフレ期待率が、3月に4.7%と前回の4.2%、3年後のインフレ期待も2.8%と前回の2.7%から5カ月ぶりに引上げられたことで、米長期金利が上昇、ドル買いが強まった。米10年物国債利回りは、3.354%から3.436%まで上昇した。また、米株価3指数は、まちまちの展開、世界銀行が今年の世界経済見通しを引き上げたが、影響は限られた。尚、米3月卸売在庫は、予想を下回っている。また。植田日銀総裁は、「現在の金融緩和は非常に強力なのは間違いない」、「総合的に判断し、点検や検証はあってもいい。政策委員と議論して決めていきたい」と述べているが、こういった面に反応は見えなかった。
 ドル円は、133.87まで上昇、ユーロドルは1.0831、ポンドドルは、1.2345まで売りに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円は145.13、ポンド円は165.51、オージー円は88.76、NZD円は83.11、カナダ円は98.95まで反発した。