今日の裏読み、表読み

昨晩は、今週の米物価指数の発表を控えて、インフレ期待が引き上げられたことでドル買いが優勢も、実際今週の物価指数の結果次第となることで、このドル買いを追いかけて良いかは不透明。一方円絡みでは、植田日銀総裁が、現行の政策の維持を表明したことで、円売りに安心感が出たようだが、ドル円やクロス円では、やれやれの売りが出易く、こちらも追いかけるのは避けておきたい。
本日の経済指標としては、英3月英小売連合・小売売上高調査、豪4月ウエストパック消費者信頼感指数と3月NAB企業景況感・企業信頼感指数、中国の3月消費者・生産者物価指数、ユーロ圏2月小売売上高、米国では、2月NFIB中小企業楽観度指数などが発表される。
一応大きな指標の発表はなく、個別の指標の変化次第で、相場が動いても影響は限られるとみておきたい。
その他、本日から米国債の入札が実施される。入札週は米長期金利が上昇し易いことは、留意しておきたい。

戦略としては、ドル円は、下値を130.64で維持して、再度日足の一目均衡表の基準線まで反発、超えても134.08には、雲の上限が控えており、こういった位置が上値を抑えると上値追いも厳しい。早期は昨晩の高値133.87が押さえると売り狙いから、更に134.08前後まで売り上がりで、ストップは134.50越えなどで対応したい。ターゲットは、上昇前の高値132.80が維持されると利食いや買い狙いで、この買いのストップは、132円割れで、買い下がりの余裕を持って対応したい。ただ、こういった下落では、反発がそれまでの高値で抑えられると利食い優先となる。
ユーロドルは、反発が1.0973で抑えられて1.0831まで調整。ただ、突っ込み売りは出来ず、早期は慎重に、1.0788をストップに買い場探し。ターゲットは、1.09前後が押さえると利食い優先で、売りはストップを1.0938越えで対応となる。この売りのターゲットは、それまでの安値が維持されると利食い優先となる。
ポンドドルも、1.2526まで上値を抑えて、1.2345まで調整。突っ込み売りは出来ず、早期は1.2275をストップに買い場探しから、ターゲットは1.24前後から1.2450が押さえると利食い優先で、またこの売りは、1.2487をストップにするか、売り上がって1.2525越えをストップ。この売りのターゲットは、それまでの安値が維持されると利食い優先となる。
一方クロス円は、4月6日の安値から堅調に反発も、上値追いは出来ない。引き続き31日の高値をストップ圏に売場探しから、ターゲットは昨日の安値が維持されると利食いで、また買いもこれをストップに検討されるが、割れるケースからは、再度6日の安値をストップとして買い直しとなるが、ターゲットは反発があればしっかりと利食っておきたい。