今日の裏読み、表読み

金曜日の取引は、米雇用統計に発表にもイースター休暇の影響で、動意に薄い展開に留まった。本日イースターマンデーで欧州市場の休場が続く。米国市場は戻って来るが、休暇ムードが続くことで、大きな方向感が出るかは不透明となる。また、今週は米国の物価指数の発表が大きな焦点となるが、発表までは様子無ムードも出易い。
 経済指標としては、日本の2月国際収支、3月消費者態度指数と景気ウオッチャー調査、中国の3月外国直接投資、3月人民元建て新規融資・融資残高と社会融資総量、米国では、2月月卸売売上高・在庫と雇用傾向指数などが発表される。
大きな経済指標の発表もなく、指標の影響は限られそう。
要人発言としては、デコス・スペイン中銀総裁やウィリアムズNY連銀総裁の発言機会があるが、特に最近タカ派発言が続いているNY連銀総裁が、同様な発言を続けた場合、直近意見の分かれる今後のFOMCの利上げ姿勢に関して、思惑が高まる動きとなるか注目したい。
 その他、今週はIMFと世界銀行の春季会合が開催される。世界経済見通しなどが引き下げられると、株価面では良い影響がないことは、留意しておきたい。

 戦略としては、ドル円は、133.76や133.17で反発が抑えられて、130.64まで下落もこれを維持する形。ただ、上値追いは出来ず、あくまで押し目待ちの買い狙い。ストップを131.48割れとするか、更に買い下がってストップは130.93割れや130.64割れとする形。ターゲットは、132.38が押さえると利食いも、超えるなら133.17を前に上げ渋りでは利食いで、売りもこれをストップに検討したい。ただ、こういった売りでは、131円ミドルが維持されると利食い優先となる。 
 ユーロドルは、1.0973まで上値を拡大もこれが抑える形。突っ込み売りはできないが、反発では、1.0938や1.0973をストップに売場探し。ターゲットは、1.0877が維持されると利食い。割れるケースからは1.08前半の買い下がりで、ストップは1.0788割れ。この場合のターゲットは、それまでの高値を越えないなら利食い優先となる。
 ポンドドルも、1.2526まで上値を拡大も、更なる展開とならず、反発ではこれをストップに売場探し。ターゲットは、1.2390の維持では利食いで、割れるケースからは1.2350-00での利食いで、買いは1.23まで買い下がって、このストップは1.2278割れとなる。 
 一方クロス円は、31日の高値が上値を押さえ、調整が6日の安値を維持する形。一応このレンジのブレイクが焦点となり、この上下をストップに逆張りが基本となる。また下値をブレイクした場合、調整が深まるリスクはあるが、その場合3月28日の安値高値を睨んで、維持では利食いや買い狙いとなる。ただ、こういった下落では、反発があればしっかりと利食っておきたい。