今日の裏読み、表読み

昨日もドル売りが優勢となった。株価の調整がリスクオフにつながっておらず、ドル円は米長期金利やクロス円の売りが要因としても、欧州通貨はテクニカル面での売りが優勢となっている可能性は留意しておきたい。
本日、金融政策としては、NZ準備銀行が政策金利を公表する。昨日のRBAは、2か月連続で利上げを停止したが、NZでも、そろそろ様子見姿勢が出てもおかしくない。据え置きや声明での今後のハト派姿勢が示された場合のNZドル売りには注意しておきたい。
経済指標としては、豪3月AIG建設・製造業指数と住宅着工許可件数 、独2月製造業新規受注、仏2月鉱工業生産、ユーロ圏各国の3月サービス業PMI・改定値、英3月サービス業PMI・改定値、加3月景気先行指数と2月貿易収支、米国では、MBA住宅ローン申請指数、3月ADP全米雇用報告、2月貿易収支、3月サービス業と総合PMI・改定値とISM非製造業景況総合指数などが発表される。
注目としては、各国のサービス業PMIは改定値であり、影響は限られそうだが、米国では、週末の雇用統計の発表を控えて、3月ADP全米雇用報告やISM非製造業景況総合指数が大きな焦点となる。昨晩はJOLTS求人件数の弱さがドル売りに繋がっており、ADPが良いケース、またISM非製造業でも、雇用指数などが弱い結果となった場合、更にドル売りが強まるリスクには留意しておきたい。

戦略としては、ドル円は、133.76や133.17で反発が抑えられて調整が深まっている。決して突っ込み売りは出来ないが、戻りでは売りが出易い。戻りがあれば、132.17-71ゾーンを慎重に売り上がって、ストップは133.17越え。ターゲットは、現状の安値131.52が維持されると利食いとなるも、割れるなら131円に向けて、利食い場を探し、こういった下落での買い狙いのストップは130.40割れなどで対応するが、こういった下落では、反発があっても、しっかりと利食っておきたい。
ユーロドルは、1.0930が上値を超えて、1.0973まで上値を拡大。ただ、上値追いは厳しく、早期はこれをストップまたは、1.1033をストップに売場探し。ターゲットは、1.0878-87ゾーンの戻り安値を前に、下げ止まりでは利食いで、またこの買いもこれをストップに検討、割れても1.0788をストップに、買い直しとなる。買いの場合のターゲットは、それまでの高値を越えないなら利食い優先となる。
ポンドドルも、1.2526まで上値を拡大も、上値追いは厳しく、早期はこれをストップに売場探し。ターゲットは、1.2420-70ゾーンの維持では利食い優先。またこの維持では買っても、ストップは1.2420割れ、更に割れるケースからはらは、1.2378、更に割れても1.2274をストップに慎重に買い場探しとなる。こういった下落での買いのターゲットは、その直前の高値が抑えると利食いとなる。 
一方クロス円は、31日の高値が上値を押さえており、反発があれば、これをストップに売場探し。ターゲットは、4月3日の安値が維持されると利食い優先や、維持では買いも検討されるが、ただ、割れるケースからは、調整が深まるリスクもあって、その場合30日の安値や28日の高値を睨んで、維持では利食いや買い狙いとなるが、こういった下落では、反発があればしっかりと利食いとなる。