今日の裏読み、表読み

昨晩は、米消費者物価指数が、予想より弱い結果となったことで、ドル売りが優勢となったが、本日は3月卸売物価指数が発表されることで、この結果次第で、ドル売り継続なのか、巻き戻されるのか注目したい。
 本日の経済指標としては、英3月英王立公認不動産鑑定士協会・住宅価格指数、豪3月雇用統計、中3月貿易収支、独3月消費者物価指数・改定値、英国では2月月次GDP、2月鉱工業・製造業・建設部門生産指数と2月貿易収支、ユーロ圏2月鉱工業生産、米国では、週間新規失業保険申請件数と3月卸売物価指数などが発表される。
 注目としては、中3月貿易収支は影響が少ないとしても、豪3月雇用統計、独3月消費者物価指数・改定値、英2月月次GDPなどは、結果次第で相場が一定の動きを示す可能性には注意。また米国では、週間新規失業保険申請件数は、直近の増加傾向が続くか焦点。また3月卸売物価指数も昨晩のCPI同様改善が見えるか大きな注目だが、卸売物価指数が消費者物価指数に先行して下落していることを見ると、予想より強い結果がサプライズとなることは注意しておきたい。
 また、本日は米30年物国債が入札される。入札週は米長期金利が上がり易いことは留意、また決算を睨んだNY株価の動向次第も注視して対応したい。

戦略としては、ドル円は、134.05まで上値拡大も、日足の一目均衡表の雲を前に上げ渋り形。この位置は昨日134.49にあったが、本日は134.79に上昇しており、ともかくこういった位置が上値を抑えると上値追いも厳しい。ただ、下値も現状は堅く、総じて揉み合いが続くか注目して対応したい。下値は昨日の安値132.74をストップに押し目買い、割れるケースから、131.48または、130.62などをストップに買い場探しとなる。一方上値は、133.40-65が押さえると弱く、利食いや売り狙い、売りのストップは134.05越えとして、利食いは下げが甘ければしっかりと利食いながら対応したい。
ユーロドルは、反発が1.1000まで拡大。ただ、上値追いは出来ず、早期は1.1033をストップに売りを検討する形。超えても1.11をバックに売り上がり場を探したい。ターゲットは、1.0970-85が維持されると利食いも、1.0958を割れると1.0900-40ゾーンでは、しっかりと利食いから買い場探し。買いのストップは、1.0831割れで設定出来ればベターとなるが、その場合、1.08ミドルまで買い下がりの余裕を持って対応したい。
ポンドドルは、1.25手前まで上昇も上値追いは出来ない。この前後が押さえると1.2526をストップに売場探し、超えても1.2667をストップに売り直しとなる。ターゲットは、1.2410-60が維持されると利食いで、ここでの買いは、ストップを1.2395をストップとして、割れても1.2345をストップに買い直し場を探す形だが、こういった下落ではそれまでの高値を越えないなら利食い優先となる。
一方クロス円も想定以上に強い形となっているが、上値追いは出来ず、引き続きに、慎重に過去の高値をバックに、売り場探し。ターゲットは、前日の安値や前々日の安値維持では、利食い優先や買いも狙いながら、しっかりと反発では利食いながら対応したい。