今日の羅読み、表読み

昨晩も弱い米経済指標を受けて、ドル売りが優勢となった。ただ、引き続き米長期金利は、更に下げる展開となっておらず、米10年物国債利回りで見ても、3%を割れる展開とはなりづらく、金利差主導のドル売りは得策と見えず、一定の巻き戻しリスクが残ることは、留意しておきたい。
 本日の経済指標としては、NZ3月製造業PMI、独3月卸売物価指数、スイス3月生産者輸入価格、仏3月消費者物価指数・改定値、加2月製造業出荷、米国では、3月小売売上高、3月輸入・輸出物価指数、3月鉱工業生産・設備稼働率、米2月企業在庫と4月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値などが公表される。
 注目は、米3月小売売上高と4月ミシガン大学消費者信頼感指数となる。直近の指標の流れからは、弱い結果が想定されている。それだけに、強い結果がサプライズとなる可能性や週末を睨むと、ドルにポジション調整が出るリスクは注意しておきたい。
 また本日から米銀の決算発表が本格化する。先月は米国の2銀行の破綻が信用収縮につながっているが、この銀行決算の良し足次第で、また信用不安が持ち上がるリスクがあるので、こういった結果も注視しておきたい。

戦略としては、ドル円は、134.05まで上値を拡大するも、日足の一目均衡表の雲を前に上げ渋りとなっている。引き続きこういった位置が上値を抑えると弱い状況が続きそうだ。ただ、突っ込み売りは出来ず、下値は132.10-40が支えると買い狙いから、ストップは132.02割れ。割れるケースからは、131.48または、130.62などをストップに買い場探しとなる。一方上値は、132.80が押さえると弱く、売っても超えるなら止めて、132.90-15ゾーンでの売り直しで、このストップは133.39越え。また超えても、133.55-65での売り直しで、このストップは134.05越えとなる。
ユーロドルは、反発が1.1068まで拡大も、上値追いは出来ず、早期はこれをストップに売りを検討する形。超えても1.11をバックに売り上がり場を探したい。ターゲットは、1.0990-10の維持では利食いや買い狙い。この買いのストップは1.1076や1.0958割れでの対応となるが、買いのターゲットは、1.1068が押さえると利食いとなる。
ポンドドルは、1.2538まで上昇も上値追いは出来ない。この前後が押さえると1.2538をストップに売場探し、超えても1.2667をストップに売り直しとなる。ターゲットは、1.2475-00の維持では利食い、買いもこれをストップに検討する形となるが、更に割れると1.2410-60での買いで、このストップを1.2395割れとなる。
一方クロス円も想定以上に強い形となっているが、上値追いは出来ず、引き続きに、慎重に過去の高値をバックに、売り場探し。ターゲットは、前日の安値や前々日の安値維持では、利食い優先や買いも狙いながら、しっかりと反発では利食いながら対応したい。